アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.32

“熟年夫婦の円満の秘訣教えます”

“ねえ、あなた!変なおじさんが私たちのこと写真に撮っているみ たいよ。” “ほっときなよ。別に危害を加える事もなさそうだ し。” “私たちのことそんなに気に入ったのかしら。” “そ りゃ、俺たちはここらじゃ一番の美男美女だもんな”・・・・・・ ・・。

そんな会話が聞こえてきそうな超接近でカメラを向けても、少しも 私を警戒する事もない佐鳴湖中央駐車場横の池のカモのご夫婦。カ モの一家がこの池に住み着いてから、もうしばらくなります。この ご夫婦の他に5羽ほどで1年中暮らしています。よほどこの池が気 に入ったようです。

とり合えず、このご夫婦も子育てが終ってのんびり暮らしているよ うですが、私たち夫婦も子育てが終って、会社も定年退職し、今は 暇つぶし程度の勤めをして第2の人生を歩き始めたところです。

熟年夫婦の円満の秘訣は、お互いの自由を認め合う事だそうです。 夫婦と言えども且つては赤の他人です。30数年一緒に暮らしてい ても考え方や趣味が違うものです。お互いに現役を引退した今は、 それぞれの趣味の道、生きがいを求めて歩き始めました。

お互いが自由に行動できるように、干渉し合わない事です。折角自 由の身になったのに干渉されたり束縛されると、思い通りの行動が 取れなくて精神的ストレスが溜まって、心の健康に良くありませ ん。決して濡れ落ち葉にだけはなってはいけません。

しかし、相反するようですが、お互いが良くコミュニケーションを 持つ事も大切です。日常の会話が少ないのはいけません。家事も協 力して分担しないといけません。現役の頃は、毎月給料を稼いでき たから、ボーナスをもらってきたから亭主も値打ちがあったので す。給料も稼がない、家事も出来ない、もう子供も出来ない、た だ、出されたご飯を食べるだけの亭主は何の役にも立ちません。

そうならない為には、家事も率先してやる、スーパーの買い物の荷 物運びも率先してやる、時々美味しい料理を食べに連れて行く、・ ・・などなど、涙ぐましい努力を惜しんではいけません。最近は 「あなたも料理の一つや二つできるように勉強しなさいよ、・・・ 私がいなくなったらどうするの」と言われています。どうやら、私 より先に逝くつもりでいます。

平均寿命から言ってそれはないと思いますが、男が料理をやると、 お金の無駄、時間の無駄が多くて余り役に立ちません。「いざとな ればやるから、ご心配なく」と答えています。・・・・皆さんのご 家庭では如何でしょうか?

・・・・・カモのお話が我が家の暴露話になってしまいました。(2003・8・9)

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