アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.7

“日本一?になった「佐鳴湖」”

もう既にご存知の事と思いますが、長年2位を確保いていた佐鳴湖が、とうとう“日本一”なったと言う記事が昨年暮れの新聞紙上で発表になりました。 同じ日本一でも“水質汚染日本一”の不名誉な日本一です。27年間連続で最悪だった千葉県の手賀沼が利根川からの導水で大幅に改善された問いことです。

佐鳴湖も何もしていない訳ではなく、県が国庫補助を受けて、85年から99年までに86億円を掛けて湖底の泥を取り除く事業を行い、約6億円を投じて浄化施設を湖畔に建設しています。しかし、周囲の急激な住宅団地の増加による水質汚染には追いついていけないのが現状のようです。

かつては湖岸一帯にアシやガマが繁茂し、鯉、鮒などの淡水魚の宝庫で、漁業を職業とする人もいたり、夏季には子供達の水遊び場として、水泳も出来たほどでした。近年、周囲に大きな住宅団地や施設が急増し、昔の静かで豊かな自然が減退しましたが、自然を守る市民運動が盛んになってきた今日、市民が楽しく利用できる佐鳴湖公園として整備されてきました。また、里山としても指定を受けて、掛け替えのない自然を守る機運が高まりつつある事は、大変喜ばしい事です。

お陰で、冬になるとご覧のように渡り鳥の格好の休息地になります。どこかのご婦人が餌をあげたら、ユリカモメが一斉に舞い踊りました。そして、1羽が画面から飛び出して飛んでいきました。休日ともなると、ウォーキング、サイクリング、犬の散歩、魚釣りなど、思いおもいに休日を過ごす市民でとても賑やかです。最近は高齢化社会を反映して、平日でも中高年の夫婦づれ、グループのウォーキングが目立つようになりました。そういう私もその1人ですが。

隣接する団地の住民の1人として、これからも佐鳴湖を愛し、自然を守り、四季折々の佐鳴湖を楽しんで行きたいと思います。

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