アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.3

“世界遺産白川郷の思い出”

1995年12月に世界遺産に登録された、白川郷萩町合掌集落、日本の原風景が今も残され、人々を優しい気持ちにしてくれる、そんな故郷のような里を30年振りに訪ねて見ました。(2001・10・24)
朝日を浴びて眠りから目覚めた山間の里、白川郷合掌集落

昨日(1月19日)の新聞に「冬の風物詩、合掌集落のライトアップが18日夜より始まり、合掌家屋の家並みが白銀の中に幻想的に浮かび上がった」との記事がカラー写真入りで載っていました。 一昨年(平成13年)10月に30年振りに訪ねた事を思い出しました。少し古いお話でごめんなさい。当時の記録を披露いたします。


休日を利用して予てより念願の白川郷合掌集落を30年振りに訪ねる事にしました。何時もの気ままな一人旅ゆえ、早朝に目的地到着を目指して、前日(10月23日)の夜10時頃自宅を出発、真夜中の田舎道は道が良くなった事もあり快適そのもの、途中一度高山近くの「道の駅」にトイレに寄っただけで、殆どノンストップで午前3時半頃白川郷展望台駐車場に到着した。(自宅から約300km、所要時間5時間半でした。)

途中古川町の北から白川郷に通じる天生峠を夜中の3時過ぎ、やっとすれ違いができる細いくねくね道を、すれ違う車は一台もなく、ところどころ「熊に注意!」の標識が立っていて、正直怖かった。30年前に一度訪ねたことがあるとは言え、殆ど知らない土地を、しかも真っ暗闇の中で、ここが駐車場だろうと車を止めて、車の中で夜が明けるまで暫く仮眠。白々と明けた合掌村の朝は残念ながら曇りで、イメージの中の「朝日に輝く合掌村」の遠景風景は撮影できなかった。しかし、朝日が上がるにつれて晴天となり、日中は汗ばむほどでした。

夜明けと共に撮影を開始、早朝は観光客の姿も殆どなく、快適そのもの、一通り撮影が終った午前10時頃、観光バスで観光客がどっと押し寄せて来ました。 その頃は私はもう撮影が終って、次の目的地、白山スーパー林道へ向けて出発の準備をしていました。この年は飛騨地方も紅葉が遅く、丁度この時が一番の見ごろでした。

私はカメラを車に積んで一人旅をするのが何よりの楽しみです。目的地は決めるものの、大よその距離を調べたら、後は宿も決めないまま、何処に立ち寄るとも知れず気ままに出かけてしまいます。誰にも邪魔にされずに自由気ままに好きな事をする時ほど心が開放されて幸せを感じる時はありません。・・・・と言う事で、日帰りの一人旅以外に年2回ほど、遠出の一人旅を楽しむ事にしています。(全ての目的は写真取材です)(2003・1・20)

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