65:根上がり松(中区)

かつて鴨江寺の山林33か所を選び、石造観音をまつっていました。このマツのある場所は19番目の観音があったので、「19番観音根上がり松」と呼ばれました。昭和34年に浜松市の指定天然記念物に指定され「鴨江の根上がり松」と呼ばれるようになって親しまれています。根の部分が2メートル以上も地上に浮き上がっている珍しい姿をしている大きなクロマツ2本です。しかし、そのうちの1本が2007年7月14日の台風により地上3メートルの部分から折れて道路側に倒れ、通行中の車が下敷きになるという事故がありました、幸い車の運転手に怪我はなかったそうです。倒れた松の内部は腐食して空洞化していたそうです。今は根っこの部分だけ腐食防止がなされて残っています。樹齢200年とされていましたが、もう少し古いかもしれないということです。(2009・10・27)