59:高根城を囲む自然と歴史の重なる風景(天竜区)

高根城は、遠江最北端に位置する山城で、標高420mの通称三角山の頂上に築かれています。高根城からは水窪町中心部および北遠江と南信濃を結ぶ主要街道を見下ろすことができ、この一本の主要街道を押さえること、信遠国境警備を目的に築かれた城です。城の創設は応永21年(1414)、奥山金吾正および諸士が伊良親王を守護して、周智郡奥山に仮宮を設け、葛郷高根の城を築いたのが城の始まりと伝えれています。その後奥山氏は、今川氏親等から安堵状を得ているため、16世紀前半に駿河守護の今川氏の配下に組み入れられ、北遠江のほぼ全域を支配下にしました。

水窪町にある、雑穀料理で有名な「つぶ食いしもと」に食事にいったついでに寄ってみました。専用の駐車場から歩いて15分ほどで山頂の高根城址に到着、標高420mの三角山からは水窪の町が一望でき、実に気持ちの良いものでした。