47:奥山線跡の遊歩道(中区)

奥山線は、遠鉄浜松駅(確か現在の名鉄ホテルのある場所)から三方原台地を北上して、二俣線金指駅(現在の天竜浜名湖鉄道金指駅あたり)を経由し、引佐町の奥山駅に至っていた全長25.7kmの遠州鉄道奥山線のことです。戦後の車社会の到来により、1964年(昭和39年)に廃止されてしまいました。軽便と呼ばれていたその電車に、私も高校時代まではよく乗りました。当初は力が余りないので上り坂にさしかかると乗客が降りてみんなで押したりしたそうです。

市の中心部では再開発の為,起点の浜松駅付近の面影は全くなくなっていますが、元城駅のあった現在のホテルコンコルドの少し西の鹿谷町あたりからレンガ作りのトンネルがあり、当時の写真などが飾られていて、昔をしのぶことが出来ます。今は軌道の後はサイクリングロードや散歩道として整備され、市民によく利用されています。私も少し前に、軌道の跡の道を銭取駅付近まで歩いて溯ってみましたが、サイクリングロードはこの辺りまでで、それより北は軌道の跡もはっきりしていませんでした。(2009・10・25)