25:中田島砂丘の風紋(南区)

中田島砂丘は、鳥取県の鳥取砂丘、千葉県の九十九里浜、鹿児島県の吹上浜などとともに、日本三大砂丘のひとつに数えられるほどの有名な砂丘です。鳥取砂丘ほど広くはないけれど、風による風紋も見事に見られます。お正月は初日の出で賑わい、普段は投げ釣りをする釣りマニアで賑わいます。アカウミガメの産卵も見られ、保護団体による保護活動も行われています。毎年5月3日〜5日の浜松祭りの凧揚げ会場としても有名です。

しかし、天竜川上流にダムが出来たため、上流から運ばれる砂の量が減少し、砂丘が年々後退しているのです。このため、これ以上砂が流出するのを防ぐ対策の工事が行われましたが、問題解決には至っていないようです。その上、むかし浜松市の家庭ごみを中田島砂丘の一角に埋めた時期があり、砂の浸食でそのゴミが露出しだしたという問題も発生しました。元の美しい砂丘に戻すのは難しい問題です。これ以上失われないでほしいものです。(2009・10・23)